みなそこ

バイオリズム
ちりこ 2024.05.21
誰でも

新しい住所のお知らせがてら何通かハガキを出したら、

意外な電話がかかってきて、お呼ばれする

時間がなかったからおにぎりを買ったが、

心臓が飛び出そうで、喉を通るわけもなく

後部座席で話をするのが好きだったな、とか

マトンが届くはずだからと聞いて、やっぱりこの人が好き、とか

マトンの油は重いって言ったから丁寧に削いでるのに、

そこまでしなくてもいいよの気に触れる

しばらくにおいのない世界にいたのが、

スパイスとだしの匂いがちょっとわかって、嬉しくなる

とにかくいい気が流れるお家で、そればっかり言ってた

ご飯を食べながら、

大学を選んだようで、実際選んだのは町だったと

たしかに 町の良さに感動して、ぐるぐるしてたんだった

この人は町を選ぶのが本当に上手 そういう勘がある

今回はふたりとも大人になっていたので、運転席と助手席でお話をしたし、

テーブルに向かい合った

君の底 と 私の底

思い返して、

運転もできなかったから、ふたりきりで会うことが難しかったのに、

今はふたりとも車を運転できる

ふたりきりのバカンスが可能、今なら

お礼に、タロットカードを繰る

私の1枚に、私の好きなカードが出る

ジャグリングの、ダンスのカード

人生には踊りが必要らしい

向こうでは、芽吹き・愛の矢のカードが出てた

好きかもなとは思ってたけど、やっぱり好きそう

今ならこの部屋に似合う鍋敷きを編めると思う

遠足とか、旅行とか、本当に苦手で

1回目の癇癪は、突然決まった家族旅行の朝だった

私があんなに意見を変えられないことってほんとうになくて、

今思うと笑えるけど、カツオを食べ損ねたこと、後悔していません

苦手な宿泊旅行を、友人たちが少しずつ塗り替えてくれるような気がする

風みたいに生きていくのがいいんだと思う

それでもやっぱり、遠足の日の朝の不安に共感してくれた人に会いたい

いつか会える日が来ることを願いつつ、それまでは生きててほしいし、

会えた後も生きててほしいし、

会えなくても、生きててほしい

きっと健康に生きてくれてはいないだろうけど、

私が生きてる限り、会える可能性はなくならないと信じています

それまで、どうかお元気で。

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